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HSP3のFAQ:HSP 関連ファイルの拡張子について

HSP スクリプトファイルなどの関連する拡張子は何にしたらよいのかなどを解説します。


拡張子について

 拡張子(かくちょうし)は基本的に人間がパッと見てファイルの種類を区別するためにつけられる ファイル名の一部(ファイル名の最後のドット=ピリオド以降が拡張子)です。 Windows では、他に「関連付け」という拡張子とアプリケーションを結びつける仕組みが 実装されています。

 ちなみに、Windowsは登録されてる拡張子を表示しない初期設定になってるので、セキュリティの面からも拡張子をすべて表示するよう変更してください。

 HSP3 をインストーラでインストールした場合、デフォルトでスクリプトエディタ(hsed3.exe)と 関連付けられるのは、

  1. .hsp
  2. .as

の2つです。どちらもHSPのコードを記述するファイルです。中身は単純なテキストデータなので、通常のテキストエディタ(Windowsのメモ帳など)で閲覧や編集ができます。

.as は HSP 最初期(1.0)の時代から使われてきた拡張子です。
.hsp は HSP3 より新たに標準の拡張子となりました。

.as

.as は 3.xx 以前では標準の拡張子でしたが、HSP3では主にモジュールファイルやHSP拡張 プラグインのヘッダーファイルの拡張子として使われてます。

.hsp

.hsp は HSP 3.xx より新たに HSP スクリプトの標準拡張子として制定された 拡張子です。
主に HSP3 の通常のスクリプトファイルに使用されます。

その他

その他にも HSP 関連ファイルの拡張子はいくつかあります。

.i

HSP プリプロセッサの処理結果を保存する一時ファイルです。(プリプロセッサが出力します)
ファイル名は基本的に hsptmp.i の固定です。

このファイルは中間コードに変換する直前のスクリプトなので、#includeや#defineなどの処理が 反映された状態のコードになってます。プログラムがうまく動作しない場合は参照してみて ください。

3.1 よりデフォルトで出力しない設定になってます。これは #cmpopt プリプロセッサ 命令で変更できます。

.exe

 Windowsアプリケーションとして起動できる実行ファイルです。「executable file」から。 HSPでコーディングしたスクリプトを最終的に実行ファイルとして出力し配布できます。

.scr

 スクリーンセーバーファイルです。「screen saver file」から。中身は実行 ファイルと同じものです。HSPにはスクリーンセーバーを作成できる機能が用意されてます。

.dll

 DLLファイルです。「Dynamic Link Library」から。HSPでは拡張プラグイン で使われてます。拡張プラグインの命令を利用した実行ファイルを配布する時は、必ずDLLファイル もいっしょに同封して公開します。
なお、HSPはコンパイラタイプの言語ではないため、HSP自体にDLLファイルを作り出す能力はあり ません。

.hpi

 HSP拡張プラグイン向けの拡張子です。「HSP Plug-in Interface」から。中身はDLLファイルと同じものです。

.hrt

 HSPの拡張ランタイムファイルです。「HSP runtime file」から。HSPでコンパイルして作成できる実行ファイルの大元となるファイルです。通常は「hsprt」が使われ、#runtimeプリプロセッサで「runtime」フォルダにあるHRTファイルを指定できます。

.hs

 HSP Help Browser用のテキストファイルです。hsファイルの仕様は考案者のSprocketさん。

備考

実際にはスクリプトファイルの拡張子は何でも構いません。 (拡張子なしでも本当は OK)
ただし、 HSP スクリプトファイルということが分からなくなるということと、 折角の関連付けなので通常は .hsp を使用しましょう。
また、 HSP スクリプトファイルと区別がつけるためにヘッダファイル(モジュールや プラグインの定義ファイルなど)の方は .as にすると便利だと思います。