このマニュアルでは、HSPによるプログラミング方法と言語仕様全般を解説したもの
になっています。もし初めてプログラミングに挑戦するという人は、最初に「初心
者のためのHSP入門」を読むことをお勧めします。
もし、ある程度プログラミングの経験があり、HSPが初めてという方はこのクイック
スタートをお読みいただいて実際に使ってみることをお勧めします。使っている過
程でわからないことが出てきたら、このマニュアルで検索をして調べてみてくださ
い。
- HSPで実行されるプログラムリストを「スクリプト」と呼んでいます。これを編
集するエディタが、HSPスクリプトエディタ(hsed2.exe)です。これを起動して
、スクリプトを記述したら[F5]キーを押して実行させることができます。付属
のサンプルプログラムなどを実行して試してみてください。
- HSPでは、「rnd a,10」のように「命令」+「パラメータ(「,」で区切って複数
指定することもできる)」という形式でスクリプトを書いていきます。命令は1
行目から順番に実行されていきます。 HSPスクリプトエディタでキーワード(命
令)にカーソルを合わせて[F1]を押すと手軽にリファレンスを参照することがで
きます。
- 命令の基本はBASICに近いものになっています。「変数=数値」で変数代入をし
たり、「screen 0,x*64,y」のように数値、変数を混ぜた式をパラメータとして
指定することができます。ただし、式の評価は多くの言語とは違い優先順位が
ありません。常に左から順番に演算が行なわれます。優先順位をつける場合は
明示的に括弧「(…)」を入れる必要があります。
- 変数には数値と文字どちらでも代入が可能です。変数や型のの宣言は必要あり
ません。文字列は「a="string"」のように「"」で囲んだ形で記述します。文字
列の演算は結合(「+」)のみ可能です。
- 変数の配列は、「変数.要素」の形で「.」を使って区切ります。配列を使用す
るためには、あらかじめdim、sdim命令で領域を確保する必要があります。
- プログラムの流れを制御するためのgoto、gosub命令が用意されています。そこ
で指定するラベルは、行の先頭に「*ラベル名」の形で定義します。繰り返しの
記述は通常、repeat〜loop命令で行ないます。これは、C言語のfor、while、do
を簡略化したものと捉えることができます。この他にも、while〜wend、do〜
until、for〜next、switch〜caseなどC言語ライクなマクロ命令が用意されてい
ます。詳しくは、「標準マクロについて」を参照してください。
- 作成したスクリプトは[ctrl]+[F9]で実行ファイルに変換することができます。
詳しくは、「EXE,SCRファイルの作成方法」を参照してください。
|