More ... | HSP2.61:hspdb
HSPDB ver2.61 REFERENCE MANUAL HSP : Hot Soup Processor はじめにこのDLLは、Hot Soup Processor ver2.6以降とともに使用することで、Windowsの ODBCを経由して各種データベースへのアクセスを可能にするためのプラグインです。 この拡張DLLを使用することにより、新規命令が追加されます。 HSPDBを使用することにより、Oracle、MS-SQL Server、dBase、Paradoxなど 対応するODBCドライバを持つデータベースにアクセスして、SQLによるコントロール が可能になります。HSPDBを使用するためには、WindowsにODBCおよび対応ドライバ がインストールされている必要があります。 インストール拡張プラグインのファイル、HSPDB.DLLは、HSED2.EXEおよび、HSP2.EXEのある ディレクトリと同じ場所に置いてください。 (実行に使われているHSP2.EXEと同じディレクトリに、HSPDB.DLLがない場合は エラーになります) また、HSPDB.ASをスクリプトと同じディレクトリか、またはcommonフォルダ内に コピーしてください。 HSPDBを使用する場合は、スクリプトの先頭に必ず「#include "hspdb.as"」という 行を追加してください。以上で、HSPの機能が拡張され、このリファレンスで説明を している命令を使用することができるようになります。 まず最初に、試しに付属のサンプルスクリプト(test??.as)を実行してみてください。 拡張された機能の簡単な使用例を見ることができるはずです。 更新履歴2003/9/1 ver1.1 終端コード(0)が正しく取得されないことがある不具合を修正。 2003/3/7 ver1.0 最初のバージョン。 動作テストは、MySQL+MyODBCの環境で行なっています。 注意点HSPDB.DLLは、HSP2.EXEと同時に使用されるプラグインファイルです。 使用するHSPは、ver2.6以上をお使い下さい。ver2.55やそれ以前のHSPには 対応していませんのでご注意下さい。 EXEファイルを作成した場合でも、HSPDB.DLLをEXEファイルと同じディレクトリ に置かないと動作しません。また、packfileにDLLを追加することはできません。 著作権および連絡先著作権および、使用の規定についてはHot Soup Processor ver2.6と同様です。 営利・非営利を問わずHSPDB.DLLを自由に配布してかまいません。 onion softwareは本プログラムによって生じた、いかなる損害についても 保証いたしません。自己の責任の範囲で使用してください。 HSPDB.DLLは、Microsoft Visual C++ 7.1でコンパイルされて います。 命令一覧dbiniODBCの初期化を行なう dbbyeHSPDBの終了処理を行なう dbopen "...",modeDBに接続を行なう dbcloseDBの接続を切断する dbstat現在の状態を得る dbspchr p1区切り文字を指定する dbsend "..."SQL文字列を送信する dbgets p1結果文字列を取得する ODBC命令ODBCを経由して各種データベースにアクセスするための命令セットです。 dbiniODBCの初期化を行なう ODBCの初期化を行ないます。 最初に1回だけ必ず実行する必要があります。 実行後に結果がシステム変数statに格納されます。 0ならば正常終了、それ以外はエラーが発生したことを示しています。 dbbyeHSPDBの終了処理を行なう HSPDB全体の終了処理を行ないます。 通常、この命令はプログラム終了時に自動的に呼び出されるため、 特にスクリプトに記述する必要はありません。 dbopen "...",modeDBに接続を行なう "..." = 接続指定文字列 mode = 接続モード(0〜1,デフォルト=0) 接続指定文字列で指定されたDBに接続を開始します。 接続指定文字列は、「DSN=TEST」のようなDSN名を指定することができる他、 ドライバやファイルなど各種パラメーターを文字列で記述することが可能です。 接続指定文字列についての詳細は、ODBC関連の資料を参考にしてください。 接続モードが1の場合は接続確認のためのダイアログがポップアップします。 接続モードが0の場合は、指定した文字列のまま接続を行ないます。 実行後に結果がシステム変数statに格納されます。 0ならば正常終了、それ以外はエラーが発生したことを示しています。 dbcloseDBの接続を切断する dbopen命令によって接続されたDBを切断します。 dbstat現在の状態を得る 現在の接続状態などをシステム変数statに代入します。 stat | 状態 ------------------------------------------------------ 1 エラーが発生 2 切断中 3 接続中 4 SQL応答待ち dbspchr p1区切り文字を指定する p1 = 0〜255(文字コード) dbgets命令で取得される結果の項目を区切るための文字を設定します。 通常は「,」で項目が区切られますが、別な文字にしたい場合に設定を 行なって下さい。たとえば、「dbspchr 9」を指定した場合はTABコードが 区切り文字になります。 dbsend "..."SQL文字列を送信する "..." = SQL文字列 接続したDBにSQLの文法によるコントロール文字列を送信します。 実行後に結果がシステム変数statに格納されます。 0ならば正常終了、それ以外はエラーが発生したことを示しています。 正常終了した場合は、dbgets命令で結果を取得することができます。 dbgets p1結果文字列を取得する p1 = 結果の文字列が代入される変数名 dbsend命令により送信されたSQL文字列に対する結果を取得します。 p1に、結果文字列が代入される変数名を指定する必要があります。 p1で指定された変数は強制的に文字列型になり、変数バッファのサイズが 許す限りデータを受け取ります(バッファがオーバーフローすることはありません)。 実行後に結果がシステム変数statに格納されます。 0ならば正常にデータを受け取ったことを示しています。 1の場合は、結果の取得中にエラーが発生したことを示しています。 2の場合は、これ以上受け取るべきデータがないことを示しています。 データを取得する場合は、大きなデータを何度にも分けて取得する 可能性もあるため、システム変数statの内容が0だった場合は、 再度dbgetsを実行して最後までデータを受け取るまでループさせるように してください。 HSP users manual / end of file |